HOME関連イベント情報【NewsPicks】Reboot Japan vol.1 /倒産寸前から売上200億へ 後発企業がゲームチェンジャーになれた理由

ARTICLE EVENT関連イベント情報

【NewsPicks】Reboot Japan vol.1 /倒産寸前から売上200億へ 後発企業がゲームチェンジャーになれた理由

【NewsPicks】Reboot Japan vol.1 /倒産寸前から売上200億へ 後発企業がゲームチェンジャーになれた理由 NewsPicksがシリーズでお送りする「Reboot Japan 〜ビジネスリノベで、眠れるアセットを再起動せよ〜」(Sponsored by 中小企業庁)
第1回のテーマは、「倒産寸前から売上200億へ 後発企業がゲームチェンジャーになれた理由」です。

▼概要
【NewsPicks】YouTube動画配信

〈出演者〉
・高岡 本州 (株式会社エアウィーヴ 代表取締役会長兼社長)
・入山 章栄 (早稲田大学ビジネススクール 教授)
・鷲見 玲奈

2度の事業承継をし共に発展させたエアウィーヴ代表取締役会長兼社長の高岡本州さんに、自身の体験談をもとにアトツギで悩む後継者に向けたアドバイスを送ります。


➀ ゲスト紹介〜高岡会長の事業承継の歴史
 ~2つの事業を引き継いだ”アトツギ界のカリスマ”の苦悩~

>高岡会長
父が経営する日本高圧電気を1998年に引継ぎ、2004年に伯父から中部化学機械製作所(現 エアウィーヴ)の経営を引き継いだ。
エアウィーヴはもともと寝具メーカーではなく、押し出し成型という樹脂を金型から押し出して糸を作る機械を作る会社。
生産が海外にシフトされ事業が細くなりつつある中で、父が手助けしていた中部化学機械製作所を引き継ぐことになった。


➁ エアウィーヴ誕生秘話
 ~「スーパーリノベ」で誕生したエアウィーヴ~

>高岡会長
最初、新規事業を始めようとは思っていなかったが、伯父から工場の場所を残して欲しいと要望された。
経営する中で会社の使えるもの使えないものを出した際に、唯一会社に残っていたのが、作り始めていた「クッション材を作る技術」。これで出来た素材は寝具になりうると思た。
最初から寝具メーカーになろうとは思っていなかった。BtoBで素材として売り始めたが全く売れず、その際に売り方が製販分離だと気付いた。
寝具は買ってみないとわからない、買っても他と比較できない、商品の構造的な難しさがあり、寝具メーカーは素材へのこだわりがない。だが、お客さんはそうは思っていない。ただ買ったものしかわからない。
素材としての優位性はあると思っていたが、こういうものがない中でビジネスが出来上がっていたので、いけるのではと思った。
自分たちでこの素材の価値を高める方法として、2006年にBtoCへ移行し、2007年にエアウィーヴを販売。

>入山教授
高岡さんの事例はスーパーリノベ。機械そのものには未来がないと判断し、機械からできた素材が行けそうと思ったことでもすごいのに、それを使って寝具しようと決めて、寝具の素材だけを売ろうとしたらそれだけではダメだと気づき、ベットそのものを作った。このことにはすごくヒントがある。
リノベと聞くと、継いだ事業をちょっとだけ良く改造したら何とかなると思っている人が多い。それでは、右肩下がりになっている中小企業はよくならない。


➂ エアウィーヴ ヒットの裏側
 ~大苦戦の中で下した会長の判断~

>高岡会長
相当自身があって売りがしたが、最初の1ヵ月目は2枚しか売れなかった。
北京オリンピックやバンクーバーオリンピックで選手が使ってくれるようになり、徐々に売れてはいるが赤字。日本高圧電気の社長も兼任していたので、お金を借りてなんとか回していたが赤字。その状況に父の反発もあったが、自身で借金をし日本高圧電気の株を買い取った。その結果、日本高圧電気の資源があったからこそ、エアウィーブを立ち上げれたと思う。
アトツギの人にとって新規事業をやる上でもの凄く役に立つのは、どの会社でも共通な、人事や総務・財務の資源をアトツギはもっていること。

 ~ヒットの裏には”あの人”の存在~

>高岡会長
製品のユニークさを追求し、商品が良いものなので、こだわっている人たちに使って欲しいと思い、オリンピック選手に使ってもらった。
2010年バンクーバーオリンピックで浅田真央さんが商品を使っていたと知り、広告をしないといけないタイミングだったため、2011年に広告に起用した結果、効果もあり右肩上がりに売上げが伸びた。


➃ 今後の展望
 ~地方の中小企業が世界的企業へ躍進~

>高岡会長
持っている技術が海外で活きる可能性があると思っている。パリオリンピックを機に海外にもう一度チェレンジし、ミラノオリンピックも決まった。ロスオリンピックも入れたい。
製造業で海外にチャレンジする企業はなかなかないので、チャレンジしたい。

>入山教授
日本の会社はブランド力やマーケティングや弱い。その点を時間をかけてうまく付与されたことで結果的に世界が狙える会社になる。
これは、日本中お中小企業のは参考になる。
また、「アトツギ甲子園」の審査項目そのもので、新規性、経営の資源の活用など、中小企業の良さが出ている。何より、投資家が入っていないことによる、家業としての持続可能性がある。


➄ 次世代のアトツギへメッセージ
 ~カリスマからのメッセージ~

>高岡会長
新しいアイデアによって、いくらでもスタートアップできる土壌がある。
アトツギはファミリー問題が必ずあるが、自身の場合、その点を上手く義理を立てたことが今に繋がっている。
事業は一人では無理なので、ファミリーを大事にし、頑張ってチャレンジして欲しい。

記事をシェア

開 催 | Organizer

中小企業庁